キミのイタズラに涙する。
こんなことで、怖くなってはいけないと自分を叱咤させた。
隆平の方がもっと怖いんだ。
私がしっかりして笑わせてあげなきゃ。
バス停につくと私はそのまま病院に向かった。
昨日泣き崩れた病院はなんだかトラウマになりそうなほど
嫌な空間だった。
階段を上がり隆平の部屋の前まで行くと不安が募ってドクドクと心臓が響く。
こっそりと部屋のドアを開けてのぞいたら
隆平は苦しそうに咳き込んでいた。
昨日よりも顔色が悪いようにも見える。
「げほ、ごほ」
ぐっと強く目をつぶりながら苦しさに耐えている隆平を見て