キミのイタズラに涙する。
ガラー!
私は思わずドアを開ける。
「隆平……」
やばい、もう泣きそうだ。
まだ名前を呼んだだけなのに、
すごく苦しそうな彼と目が合うと目の奥が熱くなる。
辛いのに、苦しいのに
こんな大きなものを一人で背負おうとしてたんだ。
「沙良……」
誰にも言わず一人で
私たちに迷惑をかけないために。
「げほ、げほ」
そんな事、出来っこないのに。
彼は自分以外が笑顔でいられないことをひどく嫌がるんだ。
「なんだよお前〜
来なくていいつったのにまた来たの?
お前本当に俺好きな?」
こうやってワザと明るい口調で言って