キミのイタズラに涙する。


隆平が明るくなってるの、嬉しいな。


前までは、苦しそうな様子を隠してる感じだったけど

今の笑顔はすごく無防備って感じの笑顔だった。


「ふふっ、」

「何笑ってんだよ」


やっぱり隆平は笑顔が一番似合ってるね。


「別に〜」


無理に笑うものじゃなくて、素の笑顔。


毎日そんな日になればいいのにって思った


しかし


現実はそんなに甘くなかった。


夏休みの間、


ずっと元気にしていた隆平がまた高熱で倒れた。


それは9月に入って少したった時のことで

学校帰りにまた隆平の部屋のドアを開けようとしたら

看護師さんに止められてしまった。
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