キミのイタズラに涙する。
「お前らがいてくれるから
笑ってれば本当に楽しくなるかもしれないって思える
一人じゃそんなん思えねぇけどお前らがいれば俺は笑えるんだ
だから俺のために泣くな。なっ?」
ゴシゴシと涙を拭いて隆平に顔を見せる。
すると彼はまたあめ玉を取り出した。
「あげる」
「嫌だ、またすっぱいやつでしょ……っ」
「違えーよ、食べてみ?」
可愛い包み紙をあけて口に放り込む。
すると口いっぱいにすごい苦みが広がった。
「うう、なにこれ……」
眉間にしわを寄せて聞くと隆平は笑いながら言った。
「ふっ、それな青汁味のキャンディーらしい」