キミのイタズラに涙する。


「ええ、大丈夫よ」


突然話しかけてきた私にも優しく微笑んで病院の外の広場に案内してくれる。

そういう所、少し隆平と似ているなって思った。


「あの……今日隆平から無菌室に入るって聞いて

それって……あの……」


直接的な表現をしていいのか迷った。


するとお母さんはそれを察してくれたみたいで


「心配ないわよ、無菌室っていうのはね

感染症を防ぐために入るとことだから

病気が悪化したとかじゃないの」


と教えてくれた。


「良かった~それならすぐ……」

「でも、いつ出れるかは決まってないの」

< 280 / 349 >

この作品をシェア

pagetop