キミのイタズラに涙する。
第一章
出会い
高校1年生、入学式。
少しブカブカのブレザーを羽織って
中学の頃から仲良しの友達に挨拶をする。
「おはよう梓」
この子は西島梓。
ふわふわのパーマがお似合いでとてもスタイルがいい。
けれど……
性格は見た目に合わず
「おはよーう!沙良」
バシーっ!
痛てて……。
色々と強い。
そして私は古田沙良。
髪型はこの前ショートカットにしたばかりで、うん。
家にいるよりは外ではしゃぐ方が好き。
「ワクワクするね!
見てよこの可愛いブレザー
まだブカブカだけどさぁ、そのうちピッタリになってくんだよ」