キミのイタズラに涙する。


でもそんな顔すんなよ。

お前らのこと、今から満に託すからな。


「俺がいなくなったらさ、アイツら2人のことよろしくな」


つぶやくように言う。

そしたら満は焦った顔で俺を見る。


「イキナリ何言うんだよ……!やめろよ」


「いいから。

特に沙良のことは……頼むよ。


アイツなんだかんだすっげぇ弱いからさ」


沈黙が続くとこの部屋には機械の音しか聞こえなくなった。


「好きだったんだろ……」


小さくつぶやく満。


あ?バレてた?なんて言えねぇけど


「好きだったよ」


真剣な表情で答える。

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