キミのイタズラに涙する。


弱い所を受け止めてくれる人がいる。


励ましてくれる人がいる。


どんなことがあっても一緒にいてくれる人がいる。


そんな仲間に出会えたことが


最高な運命だった。


「ありがとう……」


「もう、どうしたの?

急に恥ずかしいよ……っ」


パッと顔を上げる沙良を見て思う。


愛しいなって。

けっきょく最後まで気持ちを殺すことは出来なかったけど


ぎゅっと沙良の手を握る。


「俺もずっと見てるからな

お前の事、見守ってるから……」


「うん」



気持ちを言葉にしなかったこと

これは自分で自分を褒めてやる。



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