キミのイタズラに涙する。
「じゃあ、みんなの事呼んできてくれ
ついでにジュースも」
「もう、隆平飲めないじゃん!
じゃあ呼びに行ってくるね!」
俺から手を放し最後に見せた沙良の笑顔は
はっきりと俺の目に映って見えた。
じゃあな、沙良
泣くなよ。
部屋のドアに向かう沙良の背中を見つめる。
満、梓、沙良……
あいつらと出会ってから今日までの思い出が鮮明に蘇る。
あーすっげぇ楽しい人生だったな。
お前らと出会えて幸せだった。
今まで……ありがとな。
俺は沙良が出て行ったのを確認すると
ゆっくり、静かに
目を閉じた。