キミのイタズラに涙する。


それなのに、


隆平はもういないだなんて……。


「ウソだあああああ……っ」



私はその日、大声で泣き叫びながら

朝がくるまで泣いた。


もう次の日なんか来なければいいのにって思った。


疲れたように眠り、目が覚めると


時間は夜になっていた。



お母さんがご飯を部屋の中に入れてくれているけれど

お腹なんか全然空いてない。


心にぽっかり空いた穴がなんだか全部を吸い取っているような気がした。


ブ-ブ-ブー


すると突然鳴りだす携帯に目をやる。


それは満くんからの着信だった。


ピッ

無意識に通話ボタンを押してかすれた声で


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