キミのイタズラに涙する。
すると、その言葉に一緒に歩いていた満くんは立ち止まった。
「沙良、隆平が教えてくれたのは
そういう事じゃないよ」
真っ直ぐと力強い目をする満くんを見ることが出来なかった。
「俺さ、入学したばっかの頃
死のうと思ってたんだ
何にもいい事がない。環境が変わっても
周りの空気は変わらないんだって気付いたら
生きてる意味なんてないって思った
そんで屋上まで行ったんだ……
だけど、その時それを察した隆平が来て……
死ぬ覚悟あるなら、全力で楽しいことも出来るなって
言ったんだ。」