キミのイタズラに涙する。
それを見てはっと、気が付いた。
「こ、れ……っ」
気が付けば、一気に視界はにじみ出す。
心からこみ上げてくる想いが全部
涙に変わる時
「りゅう……へいっ」
悲しみは愛しいという感情に覆われる。
彼が好きだ。
涙はポタリと零れては落ちて
零れては落ちてを繰り返す。
イタズラ好きの彼が
大好きだ。
温かい涙は頬を伝って床に落ちていく。
本当に彼はイタズラ好きだった。
ちょっと企んだイタズラや
人を不幸にさせないキレイなイタズラ。
それによって人を笑顔にし、
自分もイタズラな笑顔を浮かべるの。