キミのイタズラに涙する。
キミのイタズラに涙する
会いたいと2人に電話をすると
満くんと、梓はすぐに駅まで来てくれた。
「ごめんね、急に」
たくさん迷惑かけても
「全然!」
こうやって優しく微笑んでくれる2人。
そんな2人にも心配かけないように
元気にならなくちゃいけない。
だけど、今なら出来る気がする。
だって
「隆平がね……っ、このネクタイに最後にイタズラを……」
私にはこれがあるから。
持ってきたネクタイを握りしめ2人に出すと
満くんが上着のポケットからネクタイを取り出した。
「な、に?」
「隆平から預かってほしいって頼まれた」