キミのイタズラに涙する。


「ふはっ!!ひっかかった~

それ罰ゲーム用のアメだから」


彼は笑いながら私達を指差す。


「もう!!」


「引っ掛かる方が悪いんだよーん!」


彼はケラケラ笑うと

走って逃げて行った。


イタズラっ子。

でもなんか、明るくなれる。


イタズラって不思議だなあ……。


「はぁ、本当酸っぱいこのアメ

でも意外だったな」


梓はポツリとつぶやいた。


「え?」


「沙良が私も友達になりたいとか言うの

アンタあんまり男子と話さないし

自分からそういうこと決めたりしないじゃない?」


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