キミのイタズラに涙する。


すると、隆平はすぐにカバンを置いて田辺くんに話しかけに行った。


「え、」

「いいんじゃない?ああいうの出来るの隆平くらいだし」


田辺君が顔を伏せているのはお構いなし

彼は田辺くんの肩をポンポン叩き


「なぁ、面白いもの持ってきたから

これやるよ」

そう言って昨日私たちに食べさせたアメを出した。


「…………。」


しかし、田辺くんは答えない。


「なぁ、満聞いてんのか?」

隆平がそういった時


「うっせんだよ!」


彼はそう言ってアメを振り払った。


その瞬間周りは冷めた空気に包まれる。

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