キミのイタズラに涙する。
力強い隆平の目を見て、ドキリと胸が音をたてる。
「くだらねぇって、お前だっていっつもくだらねぇイタズラしてんだろ」
違うんだ、彼のとキミのとは
全く違うんだ。
心の中で言う気持ちは伝わらないけれど
きっと隆平と考えていることは同じだろう。
「人を不幸にさせるイタズラはしたくねぇ
そんなの何も楽しくねぇ。
見るのもやるのもつまんな過ぎてくだらねぇよ」
隆平がそう言って、男子の手を振り払うとその彼はキレた。
「は、なんなのお前?
田辺の肩持つのかよ
変わりもんだな、まじで」