キミのイタズラに涙する。


「な、これ知ってるか?」


突然話しかけてきたのは

自己紹介の時、目覚ましを鳴らしたアイツだった。


「この手紙さ、開いてみろよ」


そんなことを言って俺に手紙を持たせる。

俺はこいつが何を考えているのか分からず


不信感を抱きながら、手紙を開けた。


すると、

ボンー!


「痛てぇ……っ」


その手紙から勢いよくマスコットが飛び出してきて

俺の鼻に激突した。


「ぷはっ、お前いい反応だな

これさ手紙式のビックリ箱なんだ、すげくねぇ?」


「すげぇ」


すげぇと思ったのは


その手紙の作りにではない。

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