キミのイタズラに涙する。


疲れきった俺はすぐに机に顔を伏せた。


真っ暗だった。


次の日はワザとぶつかられ弁当を落とされた。


『あ〜悪りぃ、ぶつかって落としちまった』


今日は弁当が食えないらしい。


そんな事を考えながらすぐに散らばったおかずを拾えば


周りをそれを楽しんでみていた。


『ちょっとあれウケる』


『鈍臭いのが悪りぃーんだよ』


別にいいんだ。

もう誰も信じないと決めたから


ドン底からはい上がるなんて言葉があるけれど

けっきょく、そんな事が出来るのは強い人間だけだ。

俺はドン底まで落ちてしまったら

一生そこだ。


もう上にはあがれない。

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