キミのイタズラに涙する。


毎日が急に楽しくなくなって

食べるものでさえ、美味しいと感じなくなった。


「だから置いとくな」


いっその事、感情もなくなればいいと思ったのに


「…………っ。」


生きてる限りそれは無理だ。


人の温かさに、目が熱くなってこみ上げてしまう。


ただ普通に出会えていれば良かったのに


俺が普通の人だったら良かったのに



俺はその日、

持って帰ってきた弁当を部屋の中で


泣きながら食った。


「……うっめぇよ、」


涙をポロポロとこぼしながら。


< 60 / 349 >

この作品をシェア

pagetop