キミのイタズラに涙する。
上を向きたい
次の日ー。
俺は学校に行くとすぐに顔を伏せた。
もう誰とも関わらないようにするため
話しかけられないようにするために
自分を閉ざしていたのに
アイツはまた話かけてきた。
「なぁ、面白いもの持ってきたから
これやるよ」
昨日あんなにひどい事を言ったのに
弁当のお礼だって言ってないのに
なんでいっつも優しくすんだよ
優しくされるとまた、人を信じてしまう。
簡単に裏切る人という存在の
良さを思い出してしまう。
「うっせんだよ!」
俺はそう叫び、アイツの持ってきたものを振り払った。