キミのイタズラに涙する。


それだったら知ってたって、教室の中入ってやるよ

そう考えていた時、

アイツは言った。


『そんなくだらねぇイタズラはしねぇ』


俺はとっさにうつむいてた顔を上げる。


『人を不幸にさせるイタズラはしたくねぇ

そんなの何も楽しくねぇ。

見るのもやるのもつまんな過ぎてくだらねぇよ』


なんでだよ。

なんでそんな事言うんだよ。


込み上げてくる気持ちを無視することが出来ない。


だってもう決めたんだ。


誰のことも信じないと。

もう一人で生きていく、と。


それなのに

なんで人は嫌な奴ばっかだって思わせてくれねぇんだよ

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