キミのイタズラに涙する。


辛い時、誰かと一緒にいたい。

一人になりたくない。


「う……っ、」


人に裏切られ傷ついていても

やっぱり誰かの優しさが心にしみる。


どのくらいそうしていたのか

屋上の片隅でうずくまっていた俺に誰かが肩を叩いた。


「発見~」


ああ、本当にコイツは

変わった奴だ。


クラスのやつに何を言われても

俺がどんなに突き放しても


なぜかここにきてイタズラな笑顔を見せる。


「探したんだぞ~まじで

おかげで俺まで授業サボっちまった」


「なんで……」


「あ?」


「なんで俺に関わってくるんだよ……

同情か?それだった俺は……」
< 66 / 349 >

この作品をシェア

pagetop