キミのイタズラに涙する。


そこまで言った時、塚越は言った。


「お前のこと可哀そうなヤツなんて思ったことねぇよ

ただ単純に仲良くなりてぇって思った

それじゃダメなん?」


せっかく止まっていた涙はまた落ちた。

人に泣くとこ見られるとかだせぇから

下向いて必死に隠していたらアイツは突然、言った。


「ガム……食うか?」

小さい声でポツリと言う所は

俺に気を遣ってくれてんだと思った。


コクリと頷いて塚越が差し出すガムに手を伸ばした瞬間


パチンーー


「痛って!」


俺は何かに挟まれた。


「ぷ、はははは!!

普通に引っかかった、」

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