キミのイタズラに涙する。


♪パッポー、パッポ―、パッポ―


突然、ハトのなき声が後ろから聞こえてきた。



何……!?

ビックリしてクラスは静まりかえると

ある一人の男子が立ち上がった。



「先生、俺今日起きられるか心配でですね

この目覚ましをセットしたんっすよ

可愛いっしょ?このハト時計

だけど、鳴き声が可愛すぎてけっきょく起きれなくて

慌てて出てきたら間違えて持ってきちゃいましたー」


彼のおちゃらけた話に周りはけらけらと笑う。


だけど私は、口をポカンとあけたまま彼を見ていた。


あ、あの人……!!


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