メイドさんに首ったけ!?
それからどれくらい走ったんだろう。


暗闇の中、時間を過ごすのはすごく長く感じる……。

気付くと車は止まっていて、私は車から下ろされた。


この時もやっぱり縛られてはいるものの、エスコートされるような扱いを受け、私の中の疑問はさらに深まっていった。


目隠しをされたまま歩かされ、しばらく歩いたところで立ち止まると腕の拘束が解かれ、かまされていた布も取り払われた。


そして、そのまま男たちが私の側から立ち去っていくのを感じた。


「え……?」


なんで解放されたの?

ここはどこなの?


目隠しだけは解かれていなかったため、自由になった手で私の目に当てられた布を目を瞑ったまま取りはずす。

ゆっくりと目を開けたとき、私の視界に入ってきたのは……。


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