メイドさんに首ったけ!?
「霧様…。
あり、がとうございます……」


あまりに嬉しくて、涙を流しながら途切れ途切れになりながらも霧様へ感謝の言葉を述べ、深々と頭を下げた。


「露……」


霧様に抱き寄せられ、私もその背中に腕を回し霧様の胸に顔を埋めた。


「露、僕は……」

「え?」


私の体を包む腕に力がこもり、耳元で小さく囁かれる。


「僕はね、この先ずっと露と一緒にいたいと思っているよ」

「霧様……」

「今はまだ無理だけど、いつか必ず……」

「霧様…?」


そっと体を引き離され、霧様のそのお綺麗な顔を見上げる。

すると霧様は私の左手を取り、その薬指に小さく口づけをされた。


「ここ、僕が予約をしてもいいかな?」

「……っ」



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