メイドさんに首ったけ!?
「よかったぁ……っ」

「うん、うんっ」


綺さんと陸さんは手を取り合って飛び跳ねながら喜んでいる。

それはもちろん僕だって同じこと。

大切な露に万が一のことがあったら僕は……。


露の安否を確認し、ほっとしていると、露は再びストレッチャーに乗せられて手術室から出てきた。


「露……っ!」


頭には包帯が巻かれ、腕に繋がれた点滴が術後の様子を物語っている。

麻酔が効いているのか、露は目を瞑ったまま、深く眠っていた。

規則正しいリズムで繰り返される露の呼吸を側で感じ、露が生きている事を実感する。

そのまま露の後を追うように、看護士たちの後ろについて歩く。


露が目を覚ました時、すぐに会いたいから……。

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