メイドさんに首ったけ!?
耳元で囁くように、露がおびえないように、背中をさすりながらゆっくりと話しかける。
しばらくは腕の中で逃れようともがいていた露だけど、少しずつ落ち着きを取り戻し、数分後には僕に体を預けるようにもたれかかってきた。
それまで、なかなか落ち着かない露の様子を心配そうに見ていた綺さんと陸さんも露が落ち着いたところを確認すると、そっと扉を開けて病室を出て行った。
そして病室には露と僕だけが残され、静寂が訪れる。
二人が出て行ってから、しばらく抱き合ったままでいると僕の腕の中で露がもぞもぞと動き出した。
「おにいちゃん、くるしいよ……」
「ああ、ごめん」
気づかないうちに露を抱く腕に力がこもりすぎてしまっていたようで、困ったように見上げてくる露を見て、腕の力を緩める。
僕の腕から解放された露は、ぷはっと小さく息を吐き出した。
すっかり露の目には涙のあとは消え、変わりにその大きな瞳で病室内を興味深そうに見回していた。
「ねぇ、おにいちゃん、ここどこー?」
しばらくは腕の中で逃れようともがいていた露だけど、少しずつ落ち着きを取り戻し、数分後には僕に体を預けるようにもたれかかってきた。
それまで、なかなか落ち着かない露の様子を心配そうに見ていた綺さんと陸さんも露が落ち着いたところを確認すると、そっと扉を開けて病室を出て行った。
そして病室には露と僕だけが残され、静寂が訪れる。
二人が出て行ってから、しばらく抱き合ったままでいると僕の腕の中で露がもぞもぞと動き出した。
「おにいちゃん、くるしいよ……」
「ああ、ごめん」
気づかないうちに露を抱く腕に力がこもりすぎてしまっていたようで、困ったように見上げてくる露を見て、腕の力を緩める。
僕の腕から解放された露は、ぷはっと小さく息を吐き出した。
すっかり露の目には涙のあとは消え、変わりにその大きな瞳で病室内を興味深そうに見回していた。
「ねぇ、おにいちゃん、ここどこー?」