メイドさんに首ったけ!?
二人が止める間もなく、医師はデスクに置いてあった聴診器を掴むと、一目散に部屋を飛び出していった。

残された二人はその場でお互い顔を見合わせながら、首をかしげているだけ。


「先生ったらどうしちゃったのかしら?」

「そうだね、とりあえず、僕たちも行ってみる?」

「んー、そうねー」


と、どんなに非常事態であっても常にマイペースな二人であった。

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