メイドさんに首ったけ!?
「あやちゃん、りくくんっ!」


露は二人の姿を目にした瞬間嬉しそうに目を輝かせ、身を乗り出す。

そんな露に二人も笑顔で応えると、綺さんは僕に視線を合わせ、困ったように眉根を下げながら謝ってきた。


「ごめんなさいねー、霧くん。露ちゃんと二人きりだからって先生を止めたんだけど……。
先生ったら急に飛び出しちゃって」

「あのですねー!私は医者ですよ!?のんびりと話をしているわけにはいかないんです!」

「でもー、好き合ってる二人の邪魔をするなんて無粋だと思いません?」

「だから、邪魔じゃなくて仕事をしにきたんです!
手術をしたばかりの患者が目を覚ましたんだから当然でしょう!」

「……あの」
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