メイドさんに首ったけ!?
「だってほら、露ちゃんは今4歳なんだし、いきなり成長している自分を見たらびっくりしちゃうじゃない」

「……」

「だから、あらゆる鏡を隠さないと!……って、あら?どうしたの、2人とも」


綺さんの言っていることは、的を射ているのか否か。

でも、そんな綺さんの突拍子もない発言が逆にいい意味で緊張を解いてくれて、静かな廊下には僕と陸さんの笑い声が小さく響いた。


「え?え?」


当の本人は不思議そうに僕と陸さんを交互に見ているだけだけれど。


「綺ちゃん、鏡を全て隠してしまったら僕たちが困るだろう」

「あ……それはそうよね」

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