先輩×後輩
今思ったんだけど、あたしと優子がいないほうが、女の子の人数多かったんじゃない?
あたしたち2人の分、健太にとっての出会いも減ってるわけだし。
まあ、もう来ちゃったし、今さら言っても遅いんだけどさ。
優子を見ると、すでに健一くんとカウンター席に移動して2人の世界。
「…はぁ」
俊くんに会いたい。
あとで、もう一回電話かけてみよう。
「…悪いな」
「へ?」
特に誰とも話すことなく、1人でおつまみを食べていると目の前の健太がぼそっと言った。
…ていうか、なんでここに座ってるのよ。
ついさっき来た女の子たちは?
ふと顔をあげると、健一くんの先輩の男の子たちと4人で盛り上がっていた。
「…なにこれ」
「俺に合コンはむいてねーよ」