先輩×後輩
「あ、電話しなくちゃ」
俊くん、そろそろ出られるかな。
でも、俊くんから電話かかってきてないし、まだ忙しいのかな。
だって、もし携帯見たらあたしからの着信があったってわかるもんね?
お店の外にでて、あたしは俊くんに電話をかけた。
「…やっぱり出ない」
また、お留守番サービスに繋がってしまう電話。
今日どこか行ってるのかな。
これを聞いたら電話ほしいとだけ留守番に残して、あたしは電話を切った。
ふう。
少し外の空気に当たってから中に戻ろう。
…それにしても。
合コンって、こんなもんなの?
なんかもっと…想像してたのと全然違うや。
「あれ、いたんだ」
「あ…」
ガラッとお店のドアが開いたと思ったら、出てきたのは健一くんの先輩の1人。
さっき挨拶した程度しか話してないし、どうしよ…