先輩×後輩
き、気まずっ!!!

「どしたの?」

「あの、ちょっと用があって…」

「ちょっとまって」


ウィーン


「鍵開けとくから部屋まできて…ゴホッ」


相当つらいのかな、俊くん…

こんなときに来ちゃまずかったかな?

でも、彼女なんだし、お見舞いがてら聞きに来たっていいよね?




「おじゃましまぁす…」

本当に鍵があいてたから、あたしは静かに部屋に入った。

「俊くん…?」

俊くんの部屋には誰もいなかった。

「あ…ごめん。便所行ってた」

トイレから、俊くんが出てきた。

「大丈夫?」

「全然」

「そっか。これ、りんごなんだけど食べられる?」

あたしは来る途中に買ったりんごを見せた。

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