先輩×後輩
あたしの家の近くの公園で待ち合わせをして、電話を切った。
公園だけど…一応、着替えたほうがいい?
だって、俊くんに会うんだし。
あたしは適当に着替えて、軽くメイクをした。
「ちょっと行ってくるね」
ママにそう言って外に出ると、何故か家の前にいる、あたしの大好きな人。
なんでよぉ…
公園で待ち合わせって言ったじゃん。
「なんでって顔してる」
「…するよ。公園じゃなかったの?」
「…こんな遅くに、1人で公園まで行かせるわけねぇだろ」
って…なんなの、もう…
俊くん、優しすぎでしょ。
「電話しながら、さくらんち向かってたし」
「えっ、そうなの!?」
確かに、電話切ってからまだ少ししかたってない。
あたしと俊くんの家は電車で1駅だから、そんなに遠くはないんだけど。