先輩×後輩
むりむりむり!
そんなのできるわけない!!
あたしが口を開けないでいると、
「はやくしろよ」
って、ちょっと不機嫌になった俊くん。
いやいや、ちょっとまってよ!
そんなの恥ずかしくてできるわけない〜!!
「むっ、むり」
「はあ?はやくして」
俊くんは手が疲れる、とかなんとか言ってる。
あたし、別にこんなの頼んでないのに!
「自分で食べれるよ」
「ほーら」
って、人の話全然聞いてないし…!
俊くん、なんか甘えてない?
あたしがじっと俊くんを見つめると
「…なんだよ」
ってちょっとぶすっとしてる。
そんな俊くんがなんだか可愛くて、あたしはふふっと笑った。