先輩×後輩
「は〜ラブラブだね、全く」
呆れたって顔で言ってくる光輝くん。
そうだ、忘れてた。
光輝くんもいたんだった。
「えへへ、いいでしょ」
「べーつに?俺だって莉穂いるし」
き、きゃー!
光輝くん、いつの間にそんなにかっこよくなっちゃってんの!
あたしが目をキラキラさせていると、横から俊くんの手が伸びてきた。
「…なにその目」
「…ヤキモチ?」
「…なわけねぇだろ」
って口では言うけど、俊くんのことなんてもうお見通し。
素直じゃないもんね、俊くんは。
「みんな同じ学校なんでしょ?」
「そう。俺と川村が同じクラスで、俊たちは隣」
高校生いいなぁ。
あたしも2年前までは高校生だったのに。
戻りたいなぁ。
俊くんとか、光輝くんの話を聞いてると、すっごく戻りたくなっちゃう。
「じゃ、そろそろ下戻ろうぜ」
「てか、お前は何でここ来たんだよ」
「お前らがいないから探しにきたんだよ」
「ちっ…余計なことを」
リビングに戻ったら優子もいて、みんなでトランプをしたりして遊んだんだ。
今日は本当に、楽しかったな!