SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
「…麻友…冷たい俺の何処がスキなんだ?」




「へっ?」



私は想定外の質問に狼狽して、テーブルに置いたマグのコーヒーを零してしまった。



「き、昨日のコトは記憶にないって…」



「それよりも…先に布巾…布巾持って来い!」




「あ、はい・・・ただいま」


私は慌てて布巾を持って来て、テーブルに零したコーヒーを拭いた。




「ドジだな」



蓮人さんは私の拭いていた布巾を奪い、代わりにコーヒーを拭いてくれた。




「ゴメンなさい…」



「いいから…早く…新しいコーヒーを淹れてくれ」




「はい」


彼の命令に弾かれるようにキッチンに戻った。




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