SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
プププ…


奈都也は一方的に通話を切ってしまった。



俺は無機質な機械音を切り、スマホをデスクに置いて深い溜息を漏らす。




「…花束の手配は終わりましたか?副社長」




そばのデスクでパソコンのキーを叩いていた小早川が俺の方を見つめ、問いかける。




「…花束は取り扱っていないようだ・・・」




「では、俺の働いていたダイヤモンドホテルのフラワーショップに花束を手配しましょうか?」




「…そうか…ダイヤモンドホテルに花屋はあるのか…」



「地下のショッピングフロアの奥に…地下鉄の連絡通路のそばですから、すぐに判りますよ」






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