SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
花菱さんが奈都也様に好意を抱いているコトは一目瞭然だった。



でも、奈都也様自身は花菱さんのコトを唯の門下生として見ていなかった。



「やっぱり…花菱さんに何か言われたんだ…」



奈都也様は私の表情で納得する。彼の憶測ではない。

確かに私は花菱さんに言われたーーー・・・



『奈都也様をその大きな胸で取り入るのは止めて欲しい』と



奈都也様は私に対して異常に優しかった。後で冷静に考えてみれば、もしかしたら奈都也様は私のコトを。


奈都也様が私のような女性に滅相もないと思っていたけど。



花菱さん達は違った。


―――――奈都也様は私に好意と抱いていると断定して、圧力をかけた。



私だって念願だった師範の免除をとって、もっと華道の道を究めたかった。



でも、花菱さん達のいびりに耐えられなかった。大きな胸にはコンプレックスを持っていたから。
< 145 / 235 >

この作品をシェア

pagetop