SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
「…言えば言うほど…切なくなるのは判ってるのに…」




奈都也様は一方的な想いに喘いでいる。でも、私は奈都也様の想いに答えるコトは出来ない。



私は私で蓮人さんに対して、一方的な想いに切なく胸が押し潰されそうだった。




私の全部を奈都也様の切ない想いが包み込み、窮地に追い詰められていく。



「…麻友ちゃんを苦しめるコトになるのに…俺は何を言っているんだろう…」



奈都也様は自嘲的に唇を結んで、ガラスに手をあてた。



私は彼のキモチにシンクロするように瞳に涙を潤ませる。



――――奈都也様の想いの応えられないけど、切ない想いは同じだと…



< 147 / 235 >

この作品をシェア

pagetop