SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
「…私、今夜もゲストルームで寝ます…」



「勝手にしろっ!」




俺が振り返ると、ヒックとしゃくりあげ、小さな肩を震わせる麻友の背中が見えた。



彼女の瞳には涙が零れているのに違いない…



でも、俺はゲストルームに行ってしまった麻友を追わなかった。




俺は椅子に腰を下ろして、麻友の用意した夕食に箸を伸ばす。

 


俺が嫉妬か…



相手が奈都也だからかもしれない。



俺と奈都也は高校時代、学校を二分するくらいモテていた。



月と太陽ーーー・・・



麻友を向日葵と例えるなら、太陽のような明るい奈都也の方が似合うかもしれない。







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