SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
私が、冷蔵庫の中に入れておいた朝食は綺麗に完食していた。



「夕食は大鍋にカレーを作っておこう…」



そうしたら、2,3日は食べれるだろう。



「カレーに添えるポテトサラダも大量に作っておこうかな?」




私は夕食の支度にとりかかった。




惚れた弱みと言うのだろうか。彼のお世話をしていると充実感で満たされる。私は好きな人に尽くすタイプのオンナなのかも。

私はカレー用の野菜を切り、熱した大鍋にクミンシードを炒める。



クミンシードは恋人の心変わりを防ぐスパイスと信じられ、中世ヨーロッパの花嫁は式の時、ドレスにクミンを忍ばせとか。



私の作るカレーは、クミンシードの他にもローリエやガラムマサラと言ったスパイスを使用する。



蓮人さんは私のカレーだけはハッキリと『美味い』と言ってくれた。




「できた…」




今夜の夕食の支度の準備を終えて、時刻は16時前ーーー・・・




外が夕陽に染まる頃、和香ちゃんの部屋に戻った。







< 177 / 235 >

この作品をシェア

pagetop