SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
見栄でも何でもない。俺はキモチに上限を付けたくなかった。



納期は約1ヵ月半。


来週の誕生日のプレゼントとしては間に合わないが、それでもいいとオーダーメイドジュエリーを注文した。




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部屋に戻ると、散らかしたままのリビングは片付けられていて、キッチンにはカレーの匂いは漂っていた。


「麻友?」



俺は逸るキモチは抑えきれず、部屋中を隈なく回って麻友の姿を探す。




「麻友…」




麻友が戻った気配は感じられるけど、姿は何処にもなかった。




俺は力なくソファに座り込み、唇をジッと噛み締める。



















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