SWEETPAIN～冷たい旦那サマは副社長～

「大体、お前が麻友と『帝都デパート』の前で…」



「！？何で、お前が知ってる？」



「取引先の移動途中で偶然に見たんだ…」




「俺は別に誤解されるようなコトは何もしていないけど…」



「…その事実がヤだったんだ…」



俺は唇を少し尖らせて呟く。



「それは嫉妬か？」



奈都也は麻友と同じ言葉を吐き捨てた。



「…人の気も知らないで…」



奈都也は俺に額にデコピンをかます。



「痛ッ！？」


奈都也のデコピンは特別に痛く、目の前に火花が散った。