SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
俺は和香さんを副社長室に通した。




「お忙しいのに…」


「君の方こそ、そのスーツ姿を見ていると仕事中だね」



「新入社員だと言うのに、外回りをいいコトに仕事をサボっています」




和香さんは『星凛堂』横浜支社の販促レディとして店舗を回っていた。




彼女は頬に零れた黒い髪を耳にかけて小早川の淹れたコーヒーを啜る。





「小早川、少し席を外してくれないか?」





「はい」




小早川は俺と和香さんをふたりっきりにしてくれた。





「…君は麻友の行方を知っているようだね…」



「知ってるも何も…麻友は私の部屋にいますから」








< 190 / 235 >

この作品をシェア

pagetop