SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
蓮人さんは包帯が巻き終わると私に背を向けて、デスクに置かれた書類をブリーフケースに入れて会社に行く準備を始める。



「…手当は終わった。出ていけ」



「でも、朝食はどうするんですか?」


「今日は要らない。誰かのさんのおかげで、遅刻しかけだ」



蓮人さんは上着を着込む。


私の瞼の裏が妙に熱くて視界が霞み始めた。



「泣くんなら、自分で部屋で泣いてくれるか?」



私は泣いているんだーーー・・・


トロい私は自分で泣いてるコトにすら気づいてなかった…



自分の鈍感さがつくづく嫌になっていく。



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