SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
蓮人さんは私の手を掴んで、大広間から引きずり出す。


「お前、何で…そんな…はしたないドレス着ているんだ?俺以外の男を誘惑する為か?」



「私は別に…」



「全く…世話のかかるヤツだ…来いよ」


蓮人さんは私の右手を掴んで、エレベーターホールに歩いて行く。


黒の光沢のある燕尾服に磨き抜かれた黒の革靴姿の蓮人さん。


黒髪はオールバックにして後ろに撫でつけて清潔感を出す。



「今夜の蓮人さんは一段とカッコいいです」






蓮人さんは私が褒めても無言で全く反応しない。きっと私に褒められても嬉しくもなんともないんだよね。
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