SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
蓮人さんは挨拶は見事なモノだった。大勢の人前に出て物怖じせずに話せる蓮人さんが羨ましい。



私は隣で立っているだけなのに、膝頭が緊張でガクガク震えていた。




「まだ、何も判らぬ若い私達ですが…伴侶となる麻友共々…皆様の温かな心で見守って頂けたら幸いです」



マイクを通して響く蓮人さんの威風堂々とした声。



蓮人さんは初めて私の名前を呼んでくれた。



いつもはお前呼ばわりだから、覚えてくれていないのかと思っていたけど。




私の名前…ちゃんと覚えてくれていたんだね。








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