SWEETPAIN~冷たい旦那サマは副社長~
麻友にミンクのフェイクファーを羽織らせ、薬指にエンゲージリングを嵌めさせる。
「今度は先代の会長…今は衆議院議員になった相馬祐早斗さんに挨拶だ」
俺は麻友の耳許で囁いて、彼女の手を握る。
「はい」
俺が引っ張って行かなきゃ…コイツは動きがトロい。トロいからついつい…怒ってしまう。
気長に待ってやればいいけど、短気な性格の俺は待っていられない。
来賓者全員の挨拶を終えて吐息をつく。
「はい」
何処に消えたか思えば、麻友は俺にお冷を持って来た。
普段はずれた感じの気遣いなのに、今夜の麻友は冴えていた。彼女なりに公の場で気を張り、夫である俺を支えようと努力していた。
「今度は先代の会長…今は衆議院議員になった相馬祐早斗さんに挨拶だ」
俺は麻友の耳許で囁いて、彼女の手を握る。
「はい」
俺が引っ張って行かなきゃ…コイツは動きがトロい。トロいからついつい…怒ってしまう。
気長に待ってやればいいけど、短気な性格の俺は待っていられない。
来賓者全員の挨拶を終えて吐息をつく。
「はい」
何処に消えたか思えば、麻友は俺にお冷を持って来た。
普段はずれた感じの気遣いなのに、今夜の麻友は冴えていた。彼女なりに公の場で気を張り、夫である俺を支えようと努力していた。